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2021-10-15 (金) 23:16:21
だまされないぞ!パソコン広告
当時の新聞広告のOSはWindowsVistaと古いタイプですが、時代が変わっても基本的には同じようなものだと思います。参考にして戴ければ幸いです。
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新聞広告の見かたと注意点
パソコンに限らずですが、新聞広告などで一見とても安い価格で販売しているように見える広告を目にすることがあります。
そんな広告をある日よく見てみると、その価格でも確かに問題はないのだけれど、初心者には注意してほしいことがあるので、このコーナーでは一つの広告例を取り上げて、そのパソコン広告のカラクリを書いてみました。
念のため注釈しておきますが、一般に出回っている広告表示は誇大広告ではありません。ただ、ちょっと初心者には、ややこしい表示になっていることは事実だと思います。
*このページの広告例はwindows Vistaですが、広告自体は年数が経過するとOSやスペックの数値が変化していきます。しかし、「基本構成価格+オプション」という広告内容の構成は、何年経っても同じようではないかと思います。
下記は、ある広告を参考に同じような構成で作成したものです。
キャンペーン期間につき○月○日までに注文すると、メモリ1GBへ無料アップグレード可能!通常より10,000円お得です!
windows Vista 搭載 カスタマイズパソコン ←ビジネスモデルのパソコン

用途に合わせてカスタマイズができるので、仕事の効率アップ!
76,800円(税込み)
*写真は、イメージです。
型番 ○×シリーズ
基本構成 ←76,800円(税込み)は、あくまでも基本構成のみの値段。
基本OS | Windows Vista Home Basic* |
CPU | インテルCeleronD 347(3.06GHz) |
メモリ | 512MB |
HDD | 80GB |
ドライブ | CD-R/RW whith DVD-ROM |
USB2.0 | 4ポート |
通信機能 | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
*① Windows Aero(エアロ)機能なし
*② FDD、パラレル、シリアル・PS/2インターフェイスは搭載しておりません。
カスタマイズ項目
CPU | pentium4プロセッサ531(3GHz) | +4,800円 |
液晶モニター | 20.1型ワイドTFT-LCD(1,680×1,050) | +24,700円 |
アプリケーション | Office Personal 2007搭載 | +16,900円 |
Office Personal2007whithPower Point搭載*ビスタのみ選択可 | +22,100円 | |
O S | Vista Business(Aero機能が使える) | +16,900円 |
XP Professional | +22,100円 | |
ドライブ | DVDス-パーマルチドライブ | +6,200円 |
メモリ | 1GBへ変更 | 0円 |
再セットアップ | 再セットアップ媒体添付 | +3,000円 |
キャッチコピーや「*印部分」をそれぞれ説明していきます。
まずはキャッチコピー
キャンペーン期間につき○月○日までに注文すると、メモリ1GBへ無料アップグレード可能!通常より10,000円お得です!
基本構成のメモリは512MB。それを2倍の1GBに無料でしますよ!という意味です。VistaでAero機能を楽しむ場合やはり1GBは必要なので無料アップグレードは利用したほうが、いいですね。但し、キャンペーン期間にこだわる必要はないと思います。(また、すぐキャンペーンになるでしょうから)
*メモリに関しての参考は、当サイト パソコンサポーターの独り言「パソコンのメモリの話」をご覧ください!
つぎに*印部分①
* Windows Aero機能なし
この広告の基本構成のOS(Windows Vista Home Basic)では、Aero機能はありませんということです。このAero機能を楽しみたい場合は、OSをカスタマイズ項目のVista Businessにしないといけないんです。
Aero (エアロ) とは、ウィンドウを半透明にして後ろのウィンドウを見えるようにすることが出来きる機能。
そして*印部分②
*FDD、パラレル、シリアル・PS/2インターフェイスは搭載しておりません。
- FDD(フロッピー・ディスク・ドライブ)
一言でいうとフロッピーが利用できない。必要な場合は、別売りのFDDを購入する必要があるということ。(USB接続のポータブルタイプで十分です。)
- パラレル、シリアル
パラレル、シリアル端子がパソコンにはないので、(USB端子しかない)パラレル、シリアル端子しかないプリンターでは、接続ができない為、プリンターが使えないのです。
- PS/2
マウスやキーボードの端子。これもUSB端子のマウスやキーボードでないと接続できないということです。PS/2端子のイメージは、丸型のもの。最近でももちろん販売はされていますが、パソコンがUSB端子しか搭載しなくなってきたので基本的に昔のタイプのマウスやキーボードは使えないのです。
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実際に「自分が購入するとしたら」という観点で構成してみると・・・。
基本構成だけでは足りないので、カスタマイズ項目のブルーの部分を選択しました。
CPU(シー・ピー・ユー)
パソコンを購入するときのスペック選択の基本はCPU・メモリ・HDD容量です。
その中でもCPUは、あとで付け加えるのはちょっと厄介なので、OSをVistaにするのであれば、最初からできるだけ性能の良いものを選んでおきます。
基本構成では、インテルCeleronD 347(3.06GHz)をpentium4プロセッサ 531(3GHz)に変更。
理由はCeleronよりもpentium4プロセッサの方が計算(処理)速度が速いからです。
アプリケーション
基本構成の中には、アプリケーションソフトは含まれていないので、これを購入しないとword(ワープロ)・Excel(表計算)などはありませんから Office Personal を選択します。Power Point(プレゼンテーション用ソフト)は、必要なになったときに購入すればいいのでここでは選択しません。
OS(オーエス)
Aero機能が使えるVista Businessを選択します。
ドライブ
CD-R/RW whith DVD-ROMよりもDVDス-パーマルチドライブのほうが使い勝手がよいので変更します。
詳しくは、当サイト 「CDとDVDの違い」と「CDとDVDの比較表」を参考にしてください。
メモリ
OSをVista Businessにしたので、このOSの推奨メモリは1GBです。なのでキャンペーン期間中であれば0円でラッキーですが、もしキャンペーン期間が過ぎても購入時にメモリは1GBにしておいたほうがよいでしょう。
*メモリに関しての参考は、当サイト パソコンサポーターの独り言「パソコンのメモリの話」をご覧ください!
再セットアップ
これは、パソコンが不具合を起こしたときに使用する再セットアップ用のCD-ROMです。
これがない場合は、HDD内に再セットアップ用のプログラムが格納されているのですが、HDDからこのプログラムを読み込めない場合は再セットアップができません。HDDやOSトラブル時のために購入しておきます。
カスタマイズ項目を選択した後の合計価格を確認する
基本構成+カスタマイズして追加した合計金額
基本構成 | 76,800円 | |
CPU | pentium4プロセッサ 531(3GHz) | +4,800円 |
アプリケーション | Office Personal 2007搭載 | +16,900円 |
O S | Vista Business | +16,900円 |
ドライブ | DVDス-パーマルチドライブ | +6,200円 |
メモリ | 1GBへ変更 | 0円 |
再セットアップ | 再セットアップ媒体添付 | +3,000円 |
合計金額 | 124,600円 |
基本構成金額が、7,6800円。
カスタマイズ金額が、47,800円(4,800円+16,900円+16,900円+6,200円+3,000円)ですので
合計が7,6800円+47,800円=124,600円となりました。
最初から広告を12万円で表示しているか、この広告のように基本構成のみの表示でこのパソコンは10万円もかからないで購入できます!と表示するかの違いですが、広告主も購買心理からやはり広告は安く表示しているだと思います。
パソコンに限らず車も色々オプションをつけると本体価格より大幅に上回りますよね。最初は安いと思ってもあとで気がついたら「こんなにかかってしまった」と思うか、最初から、「このくらいかかるだろう」と予算がわかるのとでは気持ちは違いますよね。
しかし、広告を見ているとパソコンも安くなったなぁ~と思います。1台100万した時代は過去に戻り過ぎですが、ちょっと前までは30万円はあたりまえでしたから。(景気もよかったのでしょうが・・・)
ショップ購入よりもインターネット注文のほうが安く購入できる点はメリットですが、インターネットショップしかないモデルは触れないのがデメリットですね(汗)それ以外であれば、パソコンショップや量販店でチェックすればOKです。
あ!ちなみに液晶ディスプレイのインチ変更をしなかったのは、ビジネスで使うのであれば17インチで十分だからです。テレビやDVDもしくはインターネット動画などを重視される方は大きい画面の方がよりキレイに楽しめますが・・・。
締め括(くく)りとしては、値段のカラクリがわかれば予算金額と購入金額の差をなるべく少なくすることができるといったところでしょうか。