Windows9x系の宿命

もくじ


Windows9x系の宿命だったシステムリソース問題

Winodows95・98・98SE・MEがいわゆる9x系と呼ばれているOS。

OSの構造上システムリソースの問題で、パソコン使用中にパソコンがフリーズする事がよく起きたOSだ。


このシステムリソース不足の問題で、

  • パソコンの動きが悪い
  • アプリケーションソフトが使えなくなった
  • パソコンの電源を入れて暫くすると、動かなくなる

といった現象でサポート訪問する訳であるが、とにかく「リソースの数値を上げていくか」、「メモリの増設しかできない」事がWindows9x系の欠点だったと思う。


プリインストールソフトがリソース不足になる要因のひとつだった

当時は店頭でのパソコン購入が主流だったために、ほとんどのWindowsパソコンには、おまけソフトがもれなくついてきていた。(今もそうだが・・・)だから依頼主とのヒアリング中に、このおまけソフトの必要性を聞くと、使ってないソフトの多いこと。

まずは、

  • 使ってないソフトは「コントロールパネル」>「アプリケーションの追加と削除」でアンインストールをする。

次に

  • 画面右下のタスクバーの中の常駐ソフトをチェックして、これも不要なものはスタートアップの項目から外しておく。(チェックを外してはいけないものがあるので注意は必要)

依頼主にヒアリングをしながら「これ削除してもいいですか?」と聞きながら消していくので、とにかく時間がかかる。それに9x系は再起動を求められるので不安定なOSだと、これだけで1時間経過してしまう。

ここまでやって削除前と削除後のリソースの数値をチェックするのだけれど、あまり変化がない場合もある。勿論この後に、その他の不要なファイルや、その他の掃除をする。デフラグはというと現場では時間の制限もあるので、できないことが多い。なので僕が帰った後に実行してもらっている。(パソコンが不安定な状態でデフラグをすると何時間かかるか解らないからだ。)

とにかくシステムリソースの数値を80%位まで上げたいのが理想であるが、厄介な事にリソース値は、なかなか上がってくれない。使用している間にどうしても必要なアプリケーションが増えているし、削除できないソフトもある。ここまでやって安定しない場合は、買い替えの時期なのだが、僕が訪問した時は、とにかくパソコンを使える状態までしないと使命を果たせないので、あとどのくらいパソコンを使用するかを依頼主から聞いて、その延命に励む。そうすると、さらに使用していないソフトがある事が判ってくる。


現時点でパソコンでやる最低限なものは?

例えば、インターネット、メール、ワープロソフト、PDFファイルの閲覧、年賀状ソフトなどがある。必要な事が判明したら、不要なソフトは出来るだけ削除(アンインストール)する。

クリーンインストールの方が早いんじゃないかという突っ込みがありそうだが、訪問している時間では足りないので、リソースの数値を上げることに専念するのが優先になってしまう。数値が上がればパソコンも安定化されて、その時は使用出来るようになるが、6ヶ月もすると又、フリーズが発生するので、その半年の間に買い替えをしたほうが、いいのかもしれない。

単純にいらないソフトやファイルを削除するだけでもシステムリソースの数値は上がるので、Windows9x系は日々のパソコンのメンテナンスが必要なOSだった。使用中にフリーズして、Ctlt+Alt+Deleteを押す。この動作がとにかく多いOSだったし、マイクロソフトもよくこんなOSを世に送りだしたものだと今も思うが、当初は大人気だった。しかし、WindowsNT系の販売もできたはずだと感じたのは僕だけか・・・


更新日:2018年11月10日


コメント


認証コード2071

コメントは管理者の承認後に表示されます。